タイ・アユタヤは、アユタヤ王朝の首都として繁栄し、現在でもさまざまな遺跡や寺院、宮殿などが点在する魅力的な観光スポットです。
四方を川に囲まれた島状の街は、かつて35代の王が417年の長きにわたり偉大なる歴史を築きあげてきました。
しかし、王朝陥落時には、建造物の多くが徹底的に破壊されてしまいました。現在は奇跡的に戦火を免れた寺院や宮殿、朽ち果てた仏像など数々の遺跡が残り、時代の栄枯盛衰を偲ばせます。
歴史に思いを馳せながら、アユタヤで特に見逃せない3つのスポットをご紹介します。
1.ワット・ヤイ・チャイ・モンコン
ワット・ヤイ・チャイ・モンコンは、14世紀半ばに、スリランカから帰国した修行僧達の瞑想場として建立したといわれる由緒ある寺院で、今ではアユタヤ随一の人気を誇ります。ランドマーク的な72メートルの巨大仏塔があり、それを取り囲むように坐仏像がズラリと並びます。
敷地内には黄色い袈裟をかけられた「寝釈迦像」があります。寝釈迦像は、日本ではあまり見かけませんが、タイにはちらほら。どの仏像も穏やかな顔をしているため、心が癒されます。
2.ワット・マハタート
こちらの見どころは、何といっても樹木に包まれた仏頭です。ワット・マハタートは、アユタヤ王朝陥落時にビルマ軍に攻められ、仏像や寺院を徹底的に破壊されてしまいました。その後地面に転がっていた仏頭に、その場に根付いた木が包み込むように成長した、という説があります。実際に現地に行って、破壊されている仏像や寺院を見ると、この仏頭を見たときにとても心が動かされます。
3.ワット・プラ・シーサンペット
ワット・プラ・シーサンペットは、アユタヤ王宮内にあった最も重要な寺院で、バンコク王朝におけるエメラルド寺院のような存在です。この寺院が建立されてからは、ここで宮中儀式が執り行われてきました。王宮に隣接していることもあり、こちらもビルマ軍の侵攻により、3つの仏塔を除き、すべての建物が破壊されています。この3つの仏塔の中には、歴代の王のうち、3人の遺骨が納められているそうです。
日中、アユタヤの歴史を静かに伝えるワット・プラ・シーサンペットの姿は荘厳ですが、日没後にはライトアップされ、闇夜に浮かび上がる仏塔もまた幻想的です。
散策のあとは、アユタヤグルメも味わいましょう
世界遺産の街を巡り、心が満たされたら、次はお腹も満たしたいところですよね!アユタヤ名物の「手長エビ」をぜひ食べてみてください。ハーブをたっぷりと使った食事は、きっとやみつきになるはず。
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