「旅を通していろいろな本と出会ってほしいんです。」
ブックディレクターの幅允孝氏は言う。
2015年10月6日。東京・表参道に「H.I.S.旅と本と珈琲と Omotesando」がオープンした。
店内に入るとコーヒーのいい香りが漂ってくる。旅行会社に入ったはずが、右手には「猿田彦珈琲」のカウンター。
階段を下ると、大きなテーブルを囲むように旅・海外を中心としたさまざまな本が並んでいる。
ここはbook shop「旅に出る理由 by H.I.S.」だ。
さらに階段を下るとH.I.S.の旅行カウンターがある。ここで待つスタッフは、全員が海外15カ国以上の渡航経験がある「旅行コンシェルジュ」だ。
さっそく猿田彦珈琲で表参道店限定の「旅の扉ブレンド/Sサイズ460円」をいただく。
旅の扉・・・旅立ちを予感させるネーミングだ。
「いかにもすぎるかなーとも思ったんですけど。直球でいきました。」
「コーヒーと旅を結びつけるものは、やはり香りです。」
大塚氏はメルボルンが好きでよく足を運ぶそう。メルボルンの中心にあるデグレーブストリートにはたくさんのカフェが並ぶ。コーヒーの香りが満ちており、どのお店もレベルが高い。
「ぜひコーヒーを飲みながら下でゆっくり本を読んでください。」
とのことでコーヒー片手にbookコーナーへ。
ここにはブックディレクター幅氏が選書した、さまざまな海外・世界・旅に関する本が並んでいる。
「ネットで検索すると自分の欲しい本としか出会えませんから。やはりリアルな店舗で本を手にとってほしい。」
そう幅氏が言うように、ここには想定外の本との出会いがある。
『ララチッタ-スペイン-』の数冊となりにあるのは『イベリコ豚を買いに』。
パラパラめくってみると「イベリコ豚は本当にどんぐりを食べているのか」「安売りセール品は本物なのか」などと書かれている。
ちょっと興味がわいてきた。
なんと、階段だけに焦点をあてた本があったのだ。
一般書店に比べれば決して冊数は多くないものの、幅氏によって厳選された本は偶然の出会いを提供してくれる。
ページをめくってもめくっても水着の女性が海に浮いているだけのシュールな写真集も気になる。
コーヒーがなくなったので、再度 猿田彦珈琲のカウンターへ。
期間限定の「PARIS クラシカル深煎りブレンド/Sサイズ460円」を淹れてもらった。
猿田彦珈琲の中でももっとも深いというこのブレンド。苦味がガツンとくる。しかし、後味は不思議とすっきり。これは相当自分好みだ。
これがパリの老舗カフェの定番なのだとか。
オープン最初の月、10月はパリがテーマだが、今後も期間限定で様々な国・都市をテーマにしたブレンドが登場するそうなのでお楽しみに。
コーヒーを飲みにふらりと立ち寄ったとき、気になる旅や本を見つけたらうれしい。
旅行の予約をしに行ったとき、おいしいコーヒーや興味深い本との出会いがあると幸せ。
「H.I.S.旅と本と珈琲と Omotesando」
それは偶然の出会いが生まれる場だ。
定休日 なし
OPEN 11:00
CLOSE 19:00
【イベント情報】
2015年10月10日(土)~10月12日(月・祝日)まで、「H.I.S.旅と本と珈琲と Omotesando」にて、旅を感じるフォトコンテスト
でお客様から投稿いただいたお写真の全てを、スライドショーで流します。
12日(月・祝日)15:00~17:00は、「写真」の力で「旅」をサポートする団体、「Photripper」による女子旅座談会を開催!お気軽にお立ち寄りください!