一度旅をしてしまったら、モロッコの魅力から抜け出すのは難しい。
数々の名作映画のロケ地に選ばれるほど絵になる国は、アフリカらしさ、フランスらしさ、イスラムらしさがモザイクのように美しく混ざり合い、この国だけで、いくつもの国を旅した気分になれてしまいます。
細い路地裏にだって、何か面白いものが見つかりそうなモロッコに、思い切って迷い込んでみませんか?
思い出も青く染まる街 シャウエン
シャウエンは、北アフリカ・モロッコ北部のリフ山脈の奥深くにあります。
決してアクセスがいい場所ではありませんが、「おとぎの国」と絶賛される、山間の美しいブルーのこの街は、
入り組んだ細い道まで全て歩きたくなるほど、壁も階段も青で染められた美しい街並みが広がります。
1時間もあれば、見てまわることができる小さな街です。
ここに住む人々もこの青い街を誇りに思っていて、街の掃除も隅まで行き届いています。
この街が青で染められているのは諸説あります。虫除けという説もあれば、涼しく見えるからという説も。
猫の眼には青い色が見えるらしいので、もしかしたらこの青を目当てにこの街に集まってきているのかもしれません。
空のようなブルー、海のようなブルー。思い出も青く染まる街。
歴史が生んだ迷宮都市 フェズ
フェズは、モロッコ王国北部の内陸都市です。
複雑な構造の旧市街地は迷路にも例えられ、1981年にユネスコの世界遺産に登録されました。
どんな迷路も、この街には敵いません。小さな路地が入り乱れ、世界一複雑だといわれている街です。
世界最大の迷宮都市と称されるフェズは、世界中の旅人の好奇心をくすぐります。
約9,400もの通りが縦横無尽に広がり、住人でも時々迷子になるほど。
職人たちが多く、伝統的な工芸が受け継がれています。
フェズの旧市街は、モロッコ最古の街といわれています。陶芸などの手工芸の街です。
ここは有名な革の染色工場、タンメリー。カラフルできれいな見た目とは裏腹に、強烈なにおいがするんだとか・・・
1000年以上の歴史がつくった巨大な迷宮都市には、今も人々が暮らしています。
欲望が、あふれ出す。巨大市場マラケシュ
マラケシュは、モロッコ中央部にある最大の観光都市。旧市街の景観は世界遺産にも登録されています。
モロッコでは最大規模のスーク(市場)があり、色とりどりの雑貨やアクセサリー、陶器など欲しい物が揃います。
モロッコに来る旅人は、みんなこの街の虜になります。
マラケシュのスークでは、迷うことをむしろ楽しみましょう。多少の失敗も、思い出になるはず。
迷っては、進む。迷っては、買う。カゴ、ランプ、バブーシュ、ストール、スパイス・・・
まるで万華鏡の中にいる気分で、色があふれる路地を歩けば、店の男たちが、次々声をかけてきます。
アルガンオイルやローズウォーターなど、女性に嬉しい化粧品もあり!
マラケシュの中心「ジャマ・エル・フナ広場」。昼間は大道芸人、夜は屋台が集まるモロッコ随一の賑わいを見せる場所です。
無数の屋台が並ぶ夜のフナ広場で、はしごするのも旅の醍醐味です。
いかがでしたか?
モロッコに行けば、迷うことすら魅力になってしまう、そんな不思議な力があります。
後編では、海や砂漠などのすばらしい自然をご紹介します!お楽しみに!
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