夏ならではの絶景といえば何を思い浮かべますか？
青い空に青い海、鮮やかな緑が美しい森、一面の向日葵畑・・・。
本日は、そんな数ある夏の絶景の中から、北海道・西胆振（にしいぶり）エリアで見られる「雲海」をご紹介します。
もくもくとした雲がまるで海のように広がり、街や山を覆ってしまう光景は、まさに息を呑む絶景です。
H.I.S.のSNSフォロワーが決めた「行ってみたい！国内の夏の絶景ランキング」でランクインした「北海道 オロフレ峠展望台から見る雲海」も西胆振エリアを代表する雲海なんですよ！
北海道で雲海が発生しやすい時期は4月～8月といわれています。
今回ご紹介する西胆振は、北海道の南西部にあたり、洞爺、登別、室蘭が観光地としても有名です。それでは早速、西胆振の雲海を見ていきましょう！
【1】室蘭市 測量山（そくりょうざん）展望台
測量山は1872年、札幌本道を造る際にこの山から道路計画の検討つけたことにちなみ「見当山」と呼ばれていました。それが後に「測量山」となりました。
標高は199.6mとあまり高い山ではありませんが、室蘭市全体を見渡すことができます。
ここでは噴火湾、太平洋で発生した海霧が室蘭港へ流れ込む雲海が見られます。タイミングが良ければ360度の雲海になることも！白鳥大橋や工場群が霧に包まれる様子は圧巻です。
室蘭夜景・室蘭工場夜景などでも有名です。昼とはまた違った、神秘的な景色が楽しめます。
室蘭市を代表する観光スポットとして、室蘭八景の一つにも数えられます。
【アクセス】JR室蘭駅より徒歩で約50分、車で約10分
【2】室蘭市 地球岬展望台
室蘭の南東、太平洋を望む120mの断崖絶壁の上、白い灯台があります。ここから見るマリンブルーの海はとても美しく、地球が丸い事を実感できる場所です。地球岬も室蘭八景の一つです。
この岬では年に数回、海面をはうような海霧が真正面から迫ってきます。目の前一面が雲海に覆われ、幻想的な雰囲気に包まれます。海から反対を向くと、室蘭の街に流れこむ海霧を見る事もできます。
【アクセス】JR母恋駅から徒歩で約35分、車で約10分
【3】室蘭市 トッカリショ展望台
「トッカリショ」の語源は「トカル・イショ」で、アザラシの岩という意味です。冬になると、この海岸の岩場にアザラシが多く集まったとされています。地球岬の東側に位置しており、海抜80m前後の奇岩が続く荒々しい景観が印象的なスポットです。
地球岬同様、海面を這うような海霧を見られる時があります。
【アクセス】JR母恋駅より徒歩で約35分、車で約10分
【4】登別市 オロフレ峠展望台
北海道登別市カルルス町にある「オロフレ峠展望台」は、標高930mに位置しており、展望台から見る景色は雄大です。険しい山々の奥には洞爺湖や羊蹄山を見ることができます。
展望台が登別市と壮瞥町（そうべつちょう）の境界線に位置している為、登別側・壮瞥側の全く異なる2つの雲海が見られます。
「行ってみたい！夏の絶景ランキング」にも堂々ランクインした絶景です。
登別側は、太平洋で発生した海霧や倶多楽湖・橘湖で発生した霧が雲海となり、展望台から真正面に見る事ができます。壮瞥側は、洞爺湖で発生しした霧、山から発生した霧、また噴火湾から流れ込んできた海霧、これらが雲海になります。
【アクセス】道央自動車道登別東ICから道道2号をカルルス温泉方面へ約15km、車で約30分
【5】壮瞥町 有珠山(うすざん)ロープウェイ
活火山の有珠山を片道6分で運行するロープウェイ。山頂からは洞爺湖・昭和新山を見下ろせます。
ここでは洞爺湖で発生した霧、噴火湾から流れ込んできた海霧が雲海となって見られます。雲海から顔を出す昭和新山や洞爺湖の中島が見られる事があります。
雲海の中に降りていくロープウェイ！なんとも幻想的な光景ですね。
【アクセス】道央自動車道伊達ICから昭和新山まで車で約15分
【6】壮瞥町 壮瞥（そうべつ）公園
蝦夷富士として親しまれている羊蹄山（ようていざん）、昭和新山、有珠山、洞爺湖が一望できる公園です。5月中旬には、300本を超える梅が見事に咲き誇ります。
ここでは洞爺湖で発生した海面をはうような霧が発生した時、雲海となって見られる事があります。梅の開花時期に見られると絶景です。
【アクセス】JR伊達紋別(だてもんべつ)駅から車で約20分
いかがでしたか？
雲海とひと言でいっても、様々な種類があります。
太平洋、噴火湾で発生する海霧。湖や山から発生する霧。発生した雲海によって、その都度、鑑賞に最適なスポットは変わります。
早朝・夕刻・夜間、いつ発生するかわからない雲海だからこそ、遭遇した時の感動は一生忘れられないものになります！今年の夏は、雲海を求めて北海道・西胆振を巡ってみてはいかがでしょうか。